透明なゆりかごは考えさせられる

沖田×華さんの「透明なゆりかご」です。
絵はとてもシンプルですが、内容がかなり濃いため、18歳以上の方が読まれた方がいいかもしれません。

シンプルだからこそ、ストーリーの重みに心の痛みや悲しみが軽減されるような気がします。
本を貸したママ友もそう言っていました。
この絵でなければ、ここまで訴えられるものはなかったと思います。

一言でいうと、涙が止まりませんでした。
悲しみも感動も入り混じり、特に女性は涙なしでは読めません。
この本は、作者の沖田さんが産婦人科医院で働いていた時のお話です。

望んでママになった方もいれば、中学生で妊娠してしまったというお話など、オムニバス形式で2巻完結です。
他にも、自宅出産で赤ちゃんを捨てた高校生や、不倫の末に産んだ赤ちゃんのお話など、一話一話、奥が深い内容でした。
3大死亡原因は、第一位 ガン、第二位 脳血管疾患、第三位 心疾患とありますが、本当の第一位は人工中絶だったいうことを知り、衝撃を受けました。
また、「流産」という漢字には、本来ママの悪い事も全て抱えて流してくれるという意味もあると知り、
流産してしまった知り合いにずっと声をかけられなかったけど、やっと言葉をかけることが出来ました。
親になって、子どもにイラついてしまうこともあるけど、やはり赤ちゃんのころから我が子が大切で可愛くてたまりません。

それでも、望まれて生まれたわけではない赤ちゃんが少なくない事も知り、涙が止まりませんでした。
自分の子どもが、私から産まれて幸せだったと思ってもらえる様、大切に育てていこうと再認識出来ました。
ママになられた方も、これからママになる方にも、是非とも読んでほしい本です。
勉強になることも多々ありますが、何より、泣けます。

— 2016年9月8日